昭和天皇が1971年9月、在位中初の外遊となった欧州7カ国歴訪に当たり給油のため立ち寄った米アラスカ州アンカレジで、ニクソン大統領と会談した際のやりとりの全容が10日、判明した。ニクソン氏が翌72年5月までに行う予定だった自身の中国訪問の意義を強調し ...
増田弘・立正大名誉教授(日本外交史)の話 非常に貴重な史料だ。ニクソン米大統領訪中に関する昭和天皇の発言は、国民統合の象徴で政治に介入しないという建前を超え、自身の見解を述べたようにみえる。ただ、その見解は日本国民の大多数や政府当局の考えと矛盾してい ...
日本側から会談の外交記録は出ていない。「昭和天皇実録」に記述があるが、無味乾燥で、天皇が政治的問題で発言している部分は避ける傾向にある。「国民統合の象徴」になったことで、生々しい発言はしていないというのが建前だ。実際の場ではこういう発言がなされていた ...
2025年度予算案を巡り、自民、公明両党と日本維新の会、国民民主党の協議がヤマ場を迎える。年度内成立が担保される衆院通過の期限は3月2日で、与党は今月中旬の合意を「デッドライン」と位置付ける。しかし、維新、国民両党との溝は埋まらず、与党は働き掛けを強 ...
【パリ時事】フランスのマクロン大統領は10日、欧州企業の技術革新を後押しするため、人工知能(AI)の開発や利用に関して「規制の簡素化を進める」必要性を訴えた。パリで同日、2日間の日程で開幕した国際会議「AIアクションサミット」で語った。
【カイロ時事】 パレスチナ のイスラム組織ハマスは10日、声明を出し、パレスチナ自治区ガザでの停戦合意に基づく次回15日の人質解放について、実施を延期すると発表した。イスラエルが合意を順守していないためだと主張した。
【ソウル時事】北朝鮮国防省報道官は11日、談話を発表し、米海軍の攻撃型原子力潜水艦「アレクサンドリア」が10日に韓国南東部の釜山に寄港したことを非難した。「(北朝鮮軍は)抑止行動を実行し、挑発者を懲らしめる権利をためらいなく行使するだろう」と警告した。朝鮮中央通信が伝えた。
【ワシントン時事】トランプ米大統領は10日に公開されたFOXニュースとのインタビューでパレスチナ自治区ガザの所有構想に触れ、ガザ再建が進む間、近隣諸国に移住した住民に帰還の権利はないと明言した。アラブ諸国の反発を招きそうだ。
日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの完全買収計画が、大幅に変更される可能性が出てきた。トランプ米大統領が9日(現地時間)、「(日鉄が)過半出資することはない」と発言し、買収を認めない考えを表明。同氏は7日(同)の記者会見でも「所有するのではなく大きな投資をすることで合意した」と述べている。これらを受け、林芳正官房長官は10日の記者会見で「日鉄がこれまでとは全く異なる大胆な提案を検討していると承知 ...
【北京時事】中国外務省は10日、劉勁松アジア局長が在中国日本大使館の次席である横地晃公使を呼び、日米首脳会談の共同声明について厳重に抗議したと明らかにした。東シナ海、南シナ海や台湾問題での日米の連携強化をけん制した。
【ハルビン(中国)時事】初めて出場したシニアの国際大会で、貴重な経験を持ち帰る。冬季アジア大会に臨んだスピードスケート・ショートトラックの嶋田利渚(関学大)。混合リレーと女子3000メートルリレーの銅メダル獲得に貢献した19歳は、「個人でもメダルを取りたかったし、銅より上の順位を勝ち取りたかった」と、満足することなく振り返った。
1971年9月に米アラスカ州で行われた昭和天皇とニクソン大統領の会談で、ニクソン氏は将来首都ワシントンを訪れてほしいと天皇に伝えていた。昭和天皇は確約を避けつつ、首都を訪問できれば「光栄だ」と述べた。(日米政府関係者の肩書は当時) ...